ホーローの補修をしてみよう! ホーロー洗面台の補修方法

ホーロー補修 洗面台 修理




ホーローが欠けてしまった洗面台を補修しようと思ってはいたのですが、「暇な時にやればいいや」と自分にウソをついて使い続けた結果、破損箇所にサビを発生させてしまいました。
最近またコップを落として新たに破損箇所を増やしてしまい、家族からの強烈な嫌味もあり補修をせざるを得なくなってしまいました…

ホーローの補修は完全に穴が開いてしまうと素人ではそう簡単に補修しにくいのですが、サビが発生していますが穴は開いていないので補修可能と判断し、素人なりにやってみようと思います。

補修箇所の確認

画像の二箇所が目立って気になるので、これ以上サビを進行させないためにも作業はちゃんとやります。今回は破損が大きめの二箇所を補修してみます。

補修箇所確認

五年以上前に欠けたところは穴の開く程ではありませんが、サビの進行が進んでおり状態は良くありません。

破損箇所1

5年もののサビ

3ヶ月前に欠けた箇所はやはりサビが発生しておりますが、さほど酷い状態ではないようです。

破損箇所2

3ヶ月もののサビ

補修箇所の表面処理(サビ落とし)

補修剤の説明書に、※補修箇所のゴミ・サビ・油・水アカなどの汚れを紙ヤスリや塗料うすめ液で落とし、良く乾かす。とあるので、まずはサビ落としから始めます。

手持ちのリューター(別名 ハンドグラインダー・ルーターなどといいます) の先端に砥石ビットを取り付けてサビている部分を削り落とします。このときできるだけキレイにサビを落とすようにしてください。金属とホーローの境目もなるべく滑らかに段差を小さくする感じで削ります。

リューター等の工具が無い場合は、ワイヤーブラシ、金属タワシ、紙ヤスリで落とします。

リューター リョービ製

砥石を作業面に当てるときは、サビている部分にどの位の力加減で押し当てるとどれだけ削れるか確認しつつ削り落とします。少しずつ小さい範囲で削って行くのがコツです。

サビ落とし1

完全にはサビを落としきれていません。あまり深く削ってしまうと穴が開いてしまいそうで怖くてこれ以上削りたくありませんが、仕上げの削り作業でもう少しだけ削ってみます。

サビ落とし後1

砥石ビットを目の細かいものに交換し、金属とホーローの境目の段差を小さく滑らかになるように削り落とします。

砥石ビット交換 サビ落とし2

サビを落とした直後の画像よりは幾分キレイに削り落とせました。ホーローが欠けた直後(サビが発生する前まで)に補修を行っていれば、軽く紙ヤスリで表面処理するだけで済んだはずですが、手間を惜しんでいたために余計な作業が増え、これ以上キレイに処理できませんでした。

ホーローが欠けたらサビが発生する前に早めに補修しましょう!

サビ落とし後4

5年もの サビ落とし後

サビ落とし後5

3ヶ月もの サビ落とし後

ホーローの補修

サビを削り落として表面処理が終わったら、いよいよ補修作業に入ります。

補修材はホーロー補修用セット 8gを使いました。

画像のモノは大分前に購入したもので、現行タイプのものとパッケージが違います。

ホーロー補修剤

表面の滑らかな板や要らなくなったお皿などに、A剤・B剤を同じ長さで絞り出し付属のヘラで均一になるまで良く混ぜます。今回はアウトドア用の薄い樹脂製まな板を使いました。

ホーロー補修剤2 ホーロー補修剤3

混合後10分くらいで硬化が始まるので、手早く補修箇所に塗布し付属のヘラで平らになるよう伸ばします。

補修剤塗布1 週製剤塗布2

ここで裏技として、食器洗い用の洗剤を指先に少し垂らして塗り伸ばせば、割りとキレイに処理できます。

裏ワザ1

塗り伸ばしが終了し乾燥させてから紙ヤスリ(耐水サンドペーパー)で表面をキレイにします。

裏ワザ2

説明書によると24時間/20℃で最終の接着強さになりますとあるので、一晩おいて様子を見てから紙ヤスリでキレイにしようと思います

裏ワザ3

紙ヤスリで滑らかにする

一晩おいて硬化の確認ができたので、紙ヤスリで表面をキレイに処理してみます。
説明書には400番程度の紙ヤスリを使って表面を平らにすると表記されていますが、今回使うのはたまたま家に有った500番の耐水サンドペーパーです。

水で濡らしながら補修箇所を均していきます。

耐水性サンドペーパー 耐水性サンドペーパー2

作業に夢中になるあまり、先に手を付けていたところの撮影を忘れてしまったので、もう一箇所の別の部分の作業写真になります。作業自体は全く同じです。すみません。

説明書に有るように400番の紙ヤスリで均した方が早く楽に作業を進められると思います。
僕は500番でやったので、少し時間がかかり疲れました。

耐水サンドペーパー処理1

分かりづらいですが一応表面の凸凹感は落とせたと思います。

水研ぎ後1

3ヶ月もの 仕上がり

水研ぎ後2

5年もの 仕上がり

最終的に「5年」と「3ヶ月」の破損箇所以外のところも、補修剤が十分に足りそうだったのでついでに補修してみました。素人が行った作業にしてはうまくできたのではないかと思います。

補修を終えての感想

過去に20cm四方程ホーローを剥がしてしまった職場のホーロー製タンクを補修したことがあるのですが、その時の作業はタンクの中に入りディスクグラインダーでホーローの剥がれた部分を削り、地金を完全に露出させてから業務用の補修剤を塗りつけて終了というものでした。

タンク自体が非常に大きいので一箇所破損するとそこから亀裂が入り見た目には分からなくても、タンクの外側から軽く破損箇所付近を叩くと簡単にホーローが剥がれてしまいます。

ホーローが剥がれる疑いのある箇所はできるだけホーローを削り落とし、地金との境目を均一になるよう処理をしてから補修しました。補修剤を塗るよりホーローを削り落とす方が時間がかかったと思います。

補修剤自体は業務用なので塗りつけやすく乾燥時間も短く、紙ヤスリ等での後処理も必要ないものでした。今回その時の経験が役に立ったと思います。

ホーロー補修の要点

・破損箇所の地金を完全露出させる

・地金とホーローの境目を出来だけ均一にする

・補修剤は少し厚めに塗布する

以上の点に気を使って作業を行えば、失敗も少なくキレイに仕上げることができます。

補修の参考にして頂ければ幸いです。









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